歯ブラシの質について勘違いされている方が大変多いです。特に真面目な方で(笑い)
下記の項に○の方は要注意です。
① 市販のものと歯科医院専門のものとの間に違いはない。
② 毛先が開きやすい歯ブラシは悪い歯ブラシだ。
③ 通常の形の歯ブラシのほか補助ブラシは必要ない(なくても1本で上手に磨ける。)
④ 歯科医院の歯ブラシは高い。
上の項目について順次考えてみましょう。
① 同じライオンから出ているものでも販売経路、毛のデザインなど別ものだということをご存じですか?
歯科医院用では細かい毛の長さ、何列に何本どのくらいの植毛数にするか等が細かく設定されています。
また、毛の材質は水になじみ、しなりがないと当てたい場所にタッチしにくいですよね。その辺を考慮されて
るものとそうでないものが同じ効率で落ちるわけがありません。
② 毛が固い歯ブラシをお使いの方は歯の根元の所がクサビのように削れてしまっている方が多いです。
大半の方は医院で指定された固さではないもの、または違う歯ブラシでかなり強い歯ブラシ圧で当
てています。 ここで気をつけたいのは磨けている強さと、本人が磨いたと満足できる強さとの
ギャップがかなりあるということです
③ どんなにハブラシが上手な方でも補助ブラシなしでは半分は汚れが落とせていないというデーターが
あります。(歯の間や欠損部にブリッジが入っている人などはフロス、歯間ブラシは必須です。
使った後に付いてくる汚れにびっくりしますよ。)
④ 洋服でもデザインに優れた機能的にいいものはブランド物でなくてもそれなりの値段はしますよね。
毛先の植毛がしっかりしていて専門家がデーターをとって調べたものとそうでないものに違いを感じ
られない方はただ掃除に来られても効果は半分以下です。
まず初心者用大きくて歯茎も一緒にみがける。歯の根元も傷つけない。
だいぶ上手くなってきたら当てたいところを歯、歯茎を傷つけないものに
子供用歯ブラシは歯の萌出状態や歯数に応じて年齢ごとに本人にあうものを選んでいきます。
甘いものが大好きで唾液の質、量ともに良くない人がフロスをしない場合、どんなに上手にハブラシをしても半分くらいしか汚れが落ちていません。
また不幸にも歯周病に罹患りかん して歯の骨が失われてしまった人は歯と歯の間がかなりあいてきています。この様な方は歯間ブラシが必要になります。また歯間ブラシはブリッジなどのかぶせものが入ってい る人は、必ず 使う必要 あります。
手がご不自由な方や、歯の周りに動かない歯茎(付着歯肉)がない方、またインプラント治療を受けた方などには電動ハブラシをおすすめしています。ただ電動ハブラシは毛先がしっかりとした作りになっているので、かなりの安定した高速の音波ブラシでないと全く無意味に終わる可能性があります。
同じ大手メーカーで歯科用も販売しているところでも、安くした大手家電においてあるものは半分の振動数しかでていませんでした。今は改善されたようですが、歯がつるつるになると評判のものは歯の根もとが削れてしまうという弊害があったり替えブラシが相当高かったりなど当院でおすすめできる電動ブラシをおけるまで4,5年様子をみさせていただいていたという経緯もあります。当院での結論として「電動ブラシはハブラシと併用してほしい」という事と、「2年くらいで取り換えいただきたい」という事も念頭にお使いください。
毛を取り換えられる物と使い捨ての物とがあります。各種サイズあり
使い捨て糸ようじ(フロス)
下は子供用
舌をきれいにする舌ブラシ
当院ではプリニアという電動をハブラシを推奨しています。